スマホは若者の脳に有害か?~日経サイエンス

お正月休みに読んだ日経サイエンスより。

月刊ですが、カテゴリー別に別冊になった時がおすすめです。

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スマホは若者の脳に有害か?

「どちらともいえない」というのが今のところの結論のようです。

それはそうですよね。

なんでも物事は、両面持っているものです。

良い面と悪い面を比較したときに

悪い面があまりに大きいとか、

取り返しがつかないことになるとか、

ごく少数の人の為に

大多数の人が悪い面に目をつぶらなければならないのか、

そういうことがないのかどうかが知りたかったのだけれど。

私がもっと心配しているのが

赤ちゃんから10代になる前の子どものこと。

産まれたときからスマホとAIが身近にあって

それら無しでの生活がなりたたない世代。

日経サイエンスさん

このあたりもよろしくお願いしますm(__)m


 

脳神経のネットワークの構築と剪定作業

10代の脳の神経回路は柔軟で影響を受けやすいですが、

細胞同士のネットワークの爆発的増加と

その後の剪定作業(きれいに整える刈り込み作業)のピークは過ぎています。

小さな子どもたちって

行動も言動も非合理的だし、非効率的だし、

余計な動きが多いですよね。

それは自分の身体と感覚を使うことによって

脳や神経が様々なネットワークを

試行錯誤で構築している最中で

大人には無駄に思える神経回路がたくさんあるからです。

ある時期になると刈り込み作業がはじまって

不要な、または使われない枝葉が落とされて

子どもたちは無駄な動きが少なくなって

合理的な行動や選択ができるようになっていきます。




そうなってからデジタル機器にふれた場合

それまで培ってきた脳と身体を使って

デジタル機器を道具として使うことができる可能性を残しています。

でも

赤ちゃんから4~5歳までの時期に

スマホとAIが過剰に介入したとしたら

そこに”人”の介在がなかったとしたら

そもそも神経のネットワークの構築が進まず

刈り込み作業に入る時期に

刈り込むだけの枝葉が成長しないのではないか、と

心配しています。


バランスよく発達するために必要なこと

そうなると

自分の脳のネットワークは発達していない状態で

それをデジタル機器に補ってもらって生きるということ?

デジタル機器を身体の一部としないと生きていけないということ?



赤ちゃんが神経のネットワークが伸ばしていくためには

身体と

7つの基本的な感覚(触覚、嗅覚、味覚、聴覚、視覚、バランス感覚、筋肉と関節の感覚等)を

同時にいくつも組み合わせてバランスよく使う練習をしながら

予想外の出来事にたくさん出会って

「どうしたらいいか?」一生懸命考えて

失敗しながら経験を積んでいく事が必要と考えられています。

スマホは身体はほとんど使わずに

視覚と脳の一部だけを長時間使うことになります。

これを続けると身体全体の発達のバランスが崩れ

さらに

予想外のことや大きなストレスに対処する力が弱くなるのではと

危惧されています。

小さな子どもたちの

何かおかしい

何かが違っている

こういう小さな変化と漠然とした違和感を

保育の最前線に長くいる人は気づいています。


子育てをAIが管理する

育児アプリができたと新聞で読みました。

赤ちゃんが泣いたらアプリを起動して

飲んだミルクの量や離乳食を記録

排せつや睡眠も記録していくと

ほどなくAIがその赤ちゃんの生活パターンを割り出して

親に食事や着替え、睡眠のタイミングを知らせる

みたいものだったと記憶しています。

ほどなく身体にマイクロチップを埋め込んで

体温や脈拍、血圧、心拍なども記録して

体調管理をして病気を未然に発見できる

みたいになるのかもしれません。

親も保育者も育てるのが楽になりますよね。

失敗が少なくなりますよね。

でもなんだろう

なんとなくなんとなくなんとなく違和感。

人間も生物の一種なので

使わないところは退化し

環境に合わせて変化していきます。

よく見る宇宙人を思い浮かべてみたら

あながちあの姿も嘘ではないかもしれません。

異様に大きな目と頭

たくさんの栄養を身体が必要としないように

身体は小さくて細く

人と人との物理的な接触や

直接会うというコミュニケーションの必要性が低くなるので

肌はあたたかくてやわらかい必要がなく

つるんとした冷たい質感に。。。

個人的には”今の”人間が好きなのですが。


ここから日経サイエンスより抜粋

「スマホの使用によって、

若者がうつ、不安、非社交的になりやすいことが示唆されている。

だが両者に相関関係があるというだけであって、

スマホが脳の発達や行動にどう影響するかはわかっていない。」


「スマホが脳の発達にどう影響するか、明確な科学的根拠は大してない」

(オレゴン大学精神保健センター長他)


「ソーシャルメディアが10代のこどもの共感能力を向上する」

(フリーランスライター)


「10代のこどもの共感能力を育む要素はたくさんあり、

この結果だけから結論を出すことは難しい。

ソーシャルメディアの利用と10代の社会性の発達の関連には、

ネガティブデータだけでなくポジティブな結果もあり、一概には言えない。」


「デジタル機器がどれくらい10代の精神に影響を与えるかは、

スマホをどのように使い、スマホを使うことで何をしなくなり、

どんな社会状況でスマホを使うか、にかかっている。」


どうしたらいいの?

スマホは若者の脳に有害か?の答えは

多分出ないのだろうと思います。

子どもに

どのタイミングで

どのように使わせるか

その代わりにどんな経験をしなくなるのか

その代わりどんな経験ができるのか

考えて決めるのは親の責任。大人の責任。